世界大百科事典(旧版)内のSebaldusの言及
【守護聖人】より
… 都市も成立当初においては市と結びついた祭礼の場であることが多く,そこから人々の崇拝の対象となった聖人の伝説と結びつく例がみられる。たとえばデンマーク王子として11世紀に生まれたとされるゼバルドゥスSebaldus(祝日8月19日)が富と地位をすて隠者としてニュルンベルク近くの森のなかに暮らし,多くの奇跡を行ったために多数の信者が集まり,ニュルンベルクは巡礼の地として発展したという。ゼバルドゥスがこうしてニュルンベルクの守護聖人とされるのであるが,それもあとになってつくられた伝説であった。…
【ニュルンベルク】より
… 1050年にこの町ははじめて文書に登場し,この年に国王ハインリヒ3世が宮廷を開いている。70年ころには後に(1424年)聖人となるゼバルドゥスSebaldusの墓に巡礼者が増大しており,ニュルンベルクの町が賑わいをみせる発端となったと考えられる。すでに11世紀にここには市場があったとみられる。…
※「Sebaldus」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」