世界大百科事典(旧版)内のSemipelagianismの言及
【ペラギウス】より
…しかも自力による救いの努力を〈信仰のみ〉と称したこともあったので(《ガラテヤ人への手紙講解》),論争は輻湊をきわめた。ペラギウスの弟子たちはさらに原罪,預定(選び),幼児洗礼を否定したが,彼らの死後この極端な主張をやわらげる形での半ペラギウス主義Semipelagianismが生じ,それはネストリウスに影響したほか中世のカトリック教会にも長く尾を引いた。宗教改革者とジャンセニストは,ペラギウス主義と半ペラギウス主義とを協働説あるいは救済の二重化とみなしてきびしくしりぞけた。…
※「Semipelagianism」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」