世界大百科事典(旧版)内のsuperalloyの言及
【耐熱合金】より
…これらは耐熱鋼の使用温度範囲以下で用いられる耐熱合金である。耐熱鋼はオーステナイト系耐熱鋼でも800℃以上での使用は困難になる場合が多いので,これ以上の温度で使用するのを目的として研究,開発されたものに超合金superalloy(スーパーアロイともいう)と呼ばれるニッケル基合金,コバルト基合金,クロム基合金がある。素地の構造中での金属原子の移動速度はその材料の融点が高いほど小さいので,モリブデン,タングステン,タンタル,ニオブなどの合金が高温強度を上げる目的で検討,開発されてきた。…
【ニッケル合金】より
…この合金系にも,さらに添加元素を加えた改良合金がある。
[ニッケル基超耐熱合金]
スーパーアロイsuper alloyとも呼ばれる超耐熱合金は,主としてジェットエンジンのタービンブレードなど高温・高応力下で使用するものとして開発された一連の材料の総称であるが,このなかでもニッケル基合金が主流である。ニッケル30~75%,30%程度までのクロム,35%程度までの鉄,20%程度までのコバルトなどを組み合わせ,さらに少量のアルミニウム,チタン,ニオブ,モリブデン,タングステンなどが添加されている複雑な合金であり,種類はきわめて多い。…
※「superalloy」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」