世界大百科事典(旧版)内のtombeauの言及
【葬送行進曲】より
…通常の行進曲よりも,葬列の歩調に合わせるためにゆっくりしたテンポをもち,おごそかな気分を表すため短調の作品が多い。起源はフランス鍵盤音楽の死者を悼む作品〈トンボーtombeau〉にさかのぼり,ヘンデルのオラトリオ《サウルSaul》(1738)の《死者の行進》に初期の例が見られる。これはまだ長調の作品であるが,短調の葬送行進曲はベートーベンの《ピアノ・ソナタ》作品26第3楽章《ある英雄の死を悼む葬送行進曲》と《第3交響曲》第2楽章によって確立された。…
※「tombeau」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」