世界大百科事典(旧版)内のtroiaの言及
【迷宮】より
…古典神話学者K.ケレーニイは,このパターンには,ひとたびは中心なる死へと向かい,ついで外周への旅に死よりのよみがえりを求める再生の思想が籠(こ)められているとし,そこに冥界への旅を主題とするダンス・パターンを見た。ヨーロッパ各地に残る迷宮文様の遺跡は,多くトロイアtroiaと呼ばれるが,これがおそらく同名の古代の旋回遊戯に由来するらしいのも,またケレーニイの説を補強するものであろう。 このクレタ型のパターンに見るごとく,古代から中世にかけての迷宮文様は,分れ道や迷い道のない一本道であり,ある図形の内部をまんべんなく回り尽くす構造になっているのが特徴である。…
※「troia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」