世界大百科事典(旧版)内のWaldglasの言及
【ボヘミア・ガラス】より
…ボヘミアン・バロック・グラスとして盛名を馳せた17世紀以降は,ヨーロッパ市場を独占していたベネチア・ガラスにかわって,ボヘミア・ガラスが市場を独占していった。もともとボヘミア・ガラスは,15,16世紀には,もっぱらベネチア・ガラスの影響下にあって,エナメル彩色のやや民芸的な製品を製造していたが,シュレジエン山系の豊富な良質のケイ石原料に,堅木の森林材を木灰として使用するようになってから,独自の透明ガラス(森林ガラスWaldglasと呼ばれる)を生み出した。ちょうどその頃,神聖ローマ皇帝のルドルフ2世がプラハにその都を置いて,芸術,学問を奨励して,ガラス工人や水晶彫師などを援助したことから,ボヘミア・ガラスが大展開を遂げることになった。…
※「Waldglas」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」