世界大百科事典(旧版)内のWallonの言及
【ベルギー】より
…冬には北風が吹くが,全体としては偏西風が優越している。
【住民,言語,宗教】
ベルギーは,ゲルマン系のフラマン人Flamand(フランデレン人)とラテン化したケルト系のワロン人Wallonの二つの民族からなる複合民族国家であるが,スイスやカナダのような連邦制を採用していない。もともと,現在のベルギーの地域はラテン化したケルト人の居住地であったが,ローマ帝国末期から10世紀までの間に北部や東部からゲルマン人が移住し,西フランドル州ムースクロンMouscronからリエージュ州ラネーLanayeまでほぼ東西に延びる言語境界線は,それ以来ほとんど変わることなく続いている(図)。…
※「Wallon」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」