世界大百科事典(旧版)内のWolframitの言及
【タングステン】より
…古くスズ鉱の冶金に際してこれが混在すると,多量のスズを奪いとり鉱滓としてしまうことから,むさぼり食うオオカミ,オオカミの出す不潔物という意味で坑夫がWolfrahm(ドイツ語)と呼んで嫌っていた。このことから16世紀ころからタングステンの鉱石(鉄マンガン重石)をWolframitと呼んだが,これにちなんでこの元素はドイツ語系ではウォルフラムと呼ばれるようになった。また1758年スウェーデンの鉱物学者クロンシュテットA.F.Cronstedtがこの元素の金属単体をとり出し,比重が高いためtungsten(スウェーデン語で重い石)と称し,これの酸化物は,スウェーデンのK.W.シェーレによっても鉱物tungsten(現在の灰重石scheelite)中に見いだされている。…
※「Wolframit」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」