世界大百科事典(旧版)内のYarilaの言及
【スラブ神話】より
…ベーレスとの決戦においてペルーンは稲妻で木を引き裂き,石を砕き,矢を放ち,最後は肥沃と豊穣をもたらす雨によって勝利を得る。そのほかにスバローグ,バルト・スラブのズアラシズZuarasiz,ダージボグ,南スラブのダーボグDabog,ロシアのヤリーラYarila(ヤリーロYarilo),ヤロビートYarovit,原スラブでは名前不詳の女性神が大神格に含まれる。 次に産業のサイクル,季節儀礼,小集団との結びつきを示す神格が存在する。…
【ロシア】より
…自然の復活を祈願し,つつがなく春を迎えるために,3月初めに小麦粉で鳥の形をした飾物(これをジャーボロノクzhavoronok(ひばり)と呼んだ)をつくり屋根にかかげる風習,5月の初め芽ぶいたばかりのシラカバの若木を切り出してかかしをつくり村中を練り歩く習慣などもロシアのいたるところでみられた。年のめぐり,春の到来は太陽神ヤリーラYarila(ヤリーロYariloともいう)の復活としても意識された。冬のあいだ,眠っていたヤリーラがふたたび目をさまし活動を始めるとき,自然の万物もよみがえる。…
※「Yarila」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」