世界大百科事典(旧版)内のzoetropeの言及
【映画】より
…17世紀には〈影絵劇場〉も大流行した。1832年,ベルギーの物理学者J.プラトーのフェナキスティコープphenakisticope(あるいはフェナキストスコープphenakistoscope),ドイツの科学者フォン・シュタンパーのストロボスコープstroboscope,次いで翌33年にはイギリスの数学者W.G.ホーナーのゾーエトロープzoetropeといった網膜の残像現象を利用した装置が発明され(すでに1820年代からソーマトロープthaumatropeや〈ファラデーの車輪〉などの錯視の原理による玩具が発明されていたが),50年代から60年代にかけて科学玩具としてもてはやされた。フランスの詩人ボードレールは,51年にこれらの科学玩具の一つフェナキスティコープについて次のように書き,きたるべき映画を予知しているかのようである。…
【回り灯籠】より
…江戸時代後半はあまり作られなかったが,それでも明治時代以降にも残った。また西洋のこの種のおもちゃに〈活動のぞき絵zoetrope(wheel of life)〉があり,円筒の中で絵を回転させて,円筒に設けたのぞき穴から見る。絵は漫画映画のフィルムの絵のように描き,回転すれば映画のように活動して目に映じる。…
※「zoetrope」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」