シナガチョウ(読み)しながちょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シナガチョウ」の意味・わかりやすい解説

シナガチョウ
しながちょう / 支那鵞鳥
Chinese goose

鳥綱カモ目カモ科の鳥。ガチョウの1品種で、サカツラガン中国で飼いならし、家畜化したものである。比較的小形のガチョウで、羽色は野生原種と同じ灰褐色ほかに白色種もあり、野生種よりも熱帯性気候によく耐える。

[西田隆雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシナガチョウの言及

【ガチョウ(鵞鳥)】より

…前者はハイイロガンをエジプトで前2800年ころに家禽化したもので,主要品種としてはエムデン種Embden(ドイツ原産,白色,体重8.0~9.0kg)(イラスト)やトゥールーズ種Toulouse(フランス原産,灰褐色,体重9.0~12.0kg)(イラスト)がある。後者はサカツラガンを中国で前2000年ころに馴化(じゆんか)したものでシナガチョウと呼ばれ,くちばしの基部にこぶがあり,体重は4.5~5.5kgでヨーロッパ系の品種よりやや小型である。いずれも肉用として飼われている。…

※「シナガチョウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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