デジタル大辞泉
「ラムサール条約」の意味・読み・例文・類語
ラムサール‐じょうやく〔‐デウヤク〕【ラムサール条約】
イラン のラムサール (Rāmsar)で、1971年に採択された国際条約 「特に水鳥 の生息地として国際的に重要な湿地 に関する条約 」の通称。広く水辺の自然生態系を保全 することを目的とする。登録対象となる区域は湿原のほか、湖・渓流・浅い海などの水域 も含まれる。日本は1980年(昭和55)に加盟。国際湿地条約 。 [補説]日本の登録地 (54件)
出典 小学館 デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by
ラムサール条約
多様な生物のすみかである湖沼や河川、干潟など湿地の保全と賢明な利用のために締約国が取るべき措置などを定めている。正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。1971年、イランのラムサールで採択され75年発効。80年6月17日、釧路湿原が国内初の「重要な湿地」として登録された。日本ではその後、片野鴨池(石川県 )や慶良間諸島海域 (沖縄県)など52カ所が登録されている。
更新日:2020年6月13日
出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説 共同通信ニュース用語解説について 情報
Sponserd by
ラムサール‐じょうやく‥デウヤク 【ラムサール条約】
( [英語] Ramsar Convention の訳語 ) 「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」の通称。一九七一年にイランのラムサールで採択された。日本は八〇年に加盟し、以後釧路湿原、琵琶湖などを登録。国際湿地条約。
出典 精選版 日本国語大辞典 精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by
百科事典マイペディア
「ラムサール条約」の意味・わかりやすい解説
出典 株式会社平凡社 百科事典マイペディアについて 情報
Sponserd by
ラムサール条約 らむさーるじょうやく
湿地のもつ経済上、文化上、科学上の価値を認識するだけでなく、動植物 、とくに水鳥の生息地として確保すべくつくられた国際条約。正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約Convention on Wetlands of International Importance especially as Waterfowl Habitat」という。水辺、湿地wetlands(湿原、沼沢地、干潟、水域などさまざまなタイプの水辺の環境)は、ともすれば安価に開発できる場所として、経済活動の犠牲にされ失われてしまうことが多い。また、湿地や浅い水辺は周辺に人がすむことが多く、水の汚染があり、そこに生息する鳥類は減少し続け、とくに体の大きいものはその傾向が顕著である。そこで、1971年2月2日にこの条約が作成されたが、その会議の場所がイラン北部カスピ海沿岸の町ラムサールRamsarであったことから、ラムサール条約とよばれることが多い。この条約が発効するためには7か国の署名(加盟)が必要であり、オーストラリア (1974年5月8日)以降、フィンランド 、ノルウェー 、スウェーデン 、南アフリカ共和国 、イラン、ギリシア (1975年8月21日)までの7か国の署名によって、その4か月後の1975年12月21日に発効した。日本は、1980年(昭和55)6月17日付けで、本条約の寄託機関である国連教育科学文化機関 (ユネスコUNESCO)事務局長に加入書を寄託し、その結果、条約第10条の2の規約により、4か月後の同年10月17日に発効し、25番目の締約国(条約加入国)となった。また、1993年6月には、第5回締約国会議の開催地(釧路(くしろ))となった。2019年6月時点で、170か国が締約国となっている。
この条約は前文と12条からなっている。このうち第2条の4に、締約国はそれぞれ少なくとも一つの湿地を登録する必要を記している。日本では、1980年の加入時に北海道の釧路湿原を登録し、2019年6月時点の登録地は52か所、総面積15万4696ヘクタールである。
2019年6月時点で、世界では2372か所、総面積2億5256万5074ヘクタールの湿地が登録されている。
[柳澤紀夫 2015年10月20日]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) 日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by
ラムサール条約 ラムサールじょうやく Ramsar Convention on Wetlands
自然保護を目的とする最初の国際条約。正式名称「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。国際湿地条約,水鳥湿地保全条約ともいう。1971年イランのラムサール で採択された。締約国は,渡り鳥 などの水鳥の生息地として重要な湿地を登録し,その保全をはかることを義務づけられる。1974年オーストラリア北部ノーザンテリトリー のコーバーグ半島が重要な湿地として初めて登録され,2023年1月現在締約国数は 172,登録湿地数は 2471で,総面積約 256万km2 に上る。日本は 1980年に加盟,タンチョウ の生息地である北海道の釧路湿原(1980。→釧路湿原国立公園 )を皮切り に,1985年に宮城県の伊豆沼 ・内沼,1989年に北海道のクッチャロ湖 ,1991年に北海道のウトナイ湖 が登録された。1993年には釧路市 で第5回締約国会議が開かれ,新たに北海道の霧多布湿原 ,厚岸湖 ・別寒辺牛湿原,千葉県の谷津干潟 ,石川県の片野鴨池 ,滋賀県の琵琶湖 の 5ヵ所が追加された。2023年1月現在の日本の登録湿地は 53ヵ所。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by
ラムサールじょうやく ラムサール条約
Ramsar Convention
1971年2月にイランの都市ラムサールで開催された国際会議にて採択された,湿地の保全に関する条約。正式名称は,「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」と目的が明記されているが,一般的にはラムサール条約と呼称されている。条約の基盤となる考え方は「保全・再生」,「賢明な利用(wise use)」,「交流・学習(CEPA)」の3本の柱からなる。日本は1980年6月に加盟申請し,10月より条約の発効となった。同時に釧路湿原(北海道)が最初の登録湿地になった。2023年現在世界全体で2,493か所,日本で53か所が登録されている。
執筆者:野崎 健太郎
出典 平凡社「最新 地学事典」 最新 地学事典について 情報
Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の ラムサール条約の言及
【国連環境開発会議】より
…このような状況を背景に,野生生物の保護,自然資源の保全・管理,地球環境保護の観点からも,また野生生物種をバイオテクノロジーによる品種改良や医薬品の開発のための貴重な〈生物資源〉〈遺伝子資源〉とする観点からも,生物多様性は重要な概念となってきた。 生物多種性条約以前,野生生物保護の国際的な取決めには,野生動植物の輸出入を規制し,絶滅のおそれのある生物種の保護を図る[ワシントン条約](〈絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約〉,1975年発効,96年10月現在133ヵ国加盟)や,水鳥の生息地として国際的に重要な湿地とそこに生息する動植物の保護のために各国がその領域内の湿地を指定し保全することなどを定めたラムサール条約(〈特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約〉,1975年発効,96年10月現在93ヵ国加盟)などがあったが,いずれも特定の行為や地域のみを対象としており,包括的なものではなかった。そこでUNEPは,野生生物保護の枠組みを広げ,生物の多様性を全体的に保全するための国際条約に向けた政府間交渉を1990年から開始した。…
※「ラムサール条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by