五悔(読み)ゴカイ

デジタル大辞泉 「五悔」の意味・読み・例文・類語

ご‐かい〔‐クワイ〕【五悔】

真言宗懺悔さんげ礼法金剛界法を修するときに唱え、帰命きみょう懺悔随喜勧請かんじょう回向えこうの五段からなる。→五悔ごげ

ご‐げ【五悔】

天台宗で、罪過を消滅するために行う五つの行。懺悔さんげ勧請かんじょう・随喜・回向えこう発願ほつがん

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精選版 日本国語大辞典 「五悔」の意味・読み・例文・類語

ご‐げ【五悔】

〘名〙 仏語。五つの悔過の意。
① 天台宗で、滅罪のため序次に従って修する五種の行。すなわち、罪を悔い、許しを乞う懺悔、教えを説いて自他を利益するよう仏に乞う勧請(かんじょう)他人の善を見て喜び称賛する随喜、いっさいの善根をさとりのためにふりむける回向、さとりに向かう心をおこす発願(ほつがん)の五つ。
※観智院本三宝絵(984)下「彼彌勒行五悔」 〔止観輔行‐七〕

ご‐かい ‥クヮイ【五悔】

〘名〙 (「五悔(ごげ)」とは別義) 仏語。真言宗で行なう、胎蔵界の九方便に対する金剛界の懺悔礼仏法で、一切の仏菩薩行願を挙げ、礼拝懺悔の意を表わすもの。帰命(きみょう)、懺悔(さんげ)、随喜(ずいき)、勧請(かんじょう)、回向(えこう)の五段からなる。金剛界法を修するときに、この五種の偈頌(げじゅ)を誦する。〔行法肝葉鈔(1248)〕

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