口喧しい(読み)クチヤカマシイ

デジタル大辞泉 「口喧しい」の意味・読み・例文・類語

くち‐やかまし・い【口×喧しい】

[形][文]くちかま・し[シク]
細かいところまでいちいち小言文句を言うさま。口うるさい。「―・く指図する」
しきりにしゃべってうるさい。「―・い子供たち」
[類語](1口さがない口が悪い口うるさい辛口毒舌ずけずけずばずばあけすけ歯に衣着せぬ口酸っぱく口を酸っぱくするがみがみぽんぽんざっくばらん開けっ広げ開けっ放し単刀直入ずばり直截ちょくせつ率直開放的あからさまおおっぴら露骨あらわ赤裸裸赤裸筒抜けガラス張り公然表沙汰フランクストレートダイレクトき出しえげつない遠慮会釈もない無遠慮言いたい放題啖呵たんかを切る/(2うるさいやかましい騒騒しい騒がしいかまびすしいかしましいにぎやか口うるさい小やかましい騒然喧騒喧喧囂囂けんけんごうごうけたたましい

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精選版 日本国語大辞典 「口喧しい」の意味・読み・例文・類語

くち‐やかまし・い【口喧】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]くちやかま〘 形容詞シク活用 〙
  2. 口数が多くてうるさい。
    1. [初出の実例]「喋々は多言の貌、やくたいもないことをくちやかましう云ふことを云ふ」(出典:唐詩選国字解(1791)附言)
  3. 些細なことにもとがめだてをして、やかましくこごとを言う。
    1. [初出の実例]「しかればくちやかましう詩意を解して」(出典:唐詩選国字解(1791)附言)
    2. 「意地がわるくって口(クチ)やかましく小言をいって」(出典人情本春色梅児誉美(1832‐33)三)

口喧しいの派生語

くちやかまし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

口喧しいの派生語

くちやかまし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

くち‐がまし・い【口喧】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]くちがま〘 形容詞シク活用 〙 ( 「がましい」は接尾語 ) 口やかましい。口数が多い。多弁である。口かしまし。口かまびすし。
    1. [初出の実例]「天性口がましきなんありける人にて」(出典:愚管抄(1220)六)
    2. 「いづれ口がましう何やかや取まぜていふ事つきず」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)四)

口喧しいの派生語

くちがまし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

口喧しいの派生語

くちがまし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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