デジタル大辞泉
「正当」の意味・読み・例文・類語
しょう‐とう〔シヤウタウ〕【正当】
[名・形動]
1 道理にかなっていること。また、そのさま。せいとう。
「―にも―にも百まんだら頼みによこして貰って行った嫁の親」〈一葉・十三夜〉
2 正直でまじめなこと。実直。信実。
「お前はちいさい時から―な人で」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
3 ちょうど忌日にあたること。
「―の日誦経の後、牌前に備へ」〈続明烏・冬〉
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しょう‐とう シャウタウ【正当】
〘名〙
① (形動) 道理にかなっていること。理の当然であること。また、そのさま。せいとう。〔文明本節用集(室町中)〕
※十三夜(1895)〈
樋口一葉〉上「正当
(ショウタウ)にも正当
(ショウタウ)にも百まんだら頼みによこして貰って行った嫁の親」 〔易経‐否卦〕
② (形動) 偽り飾らないこと。実直なこと。また、そのさま。信実。せいとう。
③ ある時にちょうど当たること。正しく相当すること。相当。
※
空華日用工夫略集‐永和四年(1378)一〇月五日「正当今日、且道祖師畢竟来也去也」 〔賈島‐三月晦日贈劉評事詩〕
せい‐とう ‥タウ【正当】
〘名〙 (形動)
① 道理にかなっていること。正しいこと。理の当然であること。また、そのさま。
しょうとう。
※
小説神髄(1885‐86)〈
坪内逍遙〉下「元来正当
(セイタウ)の事にあらねば」
※
暗夜行路(1921‐37)〈
志賀直哉〉二「そしてそれが正当
(セイタウ)な考へ方だと思ひます」
② 実直なこと。まことのあること。また、そのさま。しょうとう。
※歌舞伎・紋尽五人男(1825)三幕「
忠義を立てる正当
(セイタウ)な、お兄いさんを勿体ねえ」
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普及版 字通
「正当」の読み・字形・画数・意味
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