神聖(読み)シンセイ

デジタル大辞泉 「神聖」の意味・読み・例文・類語

しん‐せい【神聖】

[名・形動]尊くておかしがたいこと。清浄でけがれがないこと。特に、宗教信仰対象などとして、日常事柄事物とは区別して扱われるべき特別の尊い価値をもっていること。また、そのさま。「神聖な山」「学問神聖視する」→せい
[派生]しんせいさ[名]
[類語]神神しい・聖なる・気高い

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精選版 日本国語大辞典 「神聖」の意味・読み・例文・類語

しん‐せい【神聖】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 神のように霊妙で尊いこと。厳かでおかしがたいこと。清浄でけがれがないこと。厳粛なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「如是のかわりめは非神聖かなうまいぞ」(出典:史記抄(1477)一八)
    2. 「昔神聖神道を以て教を設け、国を建つ一も天に非るなし」(出典:公議所日誌‐一五下・明治二年(1869)五月)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公二六年〕
  3. 宗教制度の中で、日常の用法と区別され、賛美犠牲呪詛などの目的のために、特別にとっておかれるものをさす。特殊の手続を経た者だけがこれを取り扱え、これを侵した者は、超自然的な罰をうけるとされる。たとえば、タブーの類。神聖観念

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普及版 字通 「神聖」の読み・字形・画数・意味

【神聖】しんせい

最もすぐれた徳性。〔孟子、尽心下〕大にして之れにするを之れと謂ひ、にして知るべからざるを之れと謂ふ。

字通「神」の項目を見る

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「神聖」の解説

しんせい【神聖】

京都の日本酒。酒名は、中国唐代・白楽天の詩「盃中に神聖のものあり聖賢のものと名づく」に由来。「金印」は喜劇俳優・伴淳三郎起用のテレビCM「かあちゃん、いっぱいやっか」のフレーズで有名になった普通酒。ほかに純米吟醸酒本醸造酒などがある。原料米は五百万石、八反錦など。仕込み水は伏見七ツ井のひとつ「白菊井」の湧水。蔵元の「山本本家」は延宝5年(1677)創業。所在地は京都市伏見区上油掛町。

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デジタル大辞泉プラス 「神聖」の解説

神聖

京都府、株式会社山本本家の製造する日本酒。純米大吟醸酒、純米酒、本醸造酒のほか、古酒、生貯蔵酒などを揃える。

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世界大百科事典(旧版)内の神聖の言及

【忌∥斎】より

…日本古来の宗教文化に基本的な神聖観念および習俗の一つ。《古事記》《日本書紀》その他の古典で,典型的には〈斎〉と〈忌〉とに表記上使い分けられる。…

【忌言葉∥忌詞】より

…忌言葉は山言葉沖言葉,正月言葉,夜言葉,縁起言葉などに分けられる。忌言葉は,宗教儀礼における〈忌〉の一つの形式で,神や神聖な場所に近づく際には不浄なものや行為を避けるだけでなく,それを言葉に出していうことも忌み,代用語を用いていい表したことから生まれたと考えられている。山言葉は猟師などが山中で使うのを忌む言葉であり,沖言葉は船乗りや漁師が海上で口にするのを忌む言葉をいう。…

※「神聖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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