糅てて加えて(読み)カテテクワエテ

デジタル大辞泉 「糅てて加えて」の意味・読み・例文・類語

かてて‐くわえて〔‐くはへて〕【×糅てて加えて】

[連語]《「かて」は動詞「か(糅)つ」(下二)の連用形》ある事柄にさらに他の事柄が加わって。その上。おまけに。多く、よくないことが重なるときに使われる。「事業に失敗し、糅てて加えて病魔に冒される」
[類語]さては更に然も且つそれにその上あまつさえまたおまけに加うるにのみならずこの上かつまたなおかつしかのみならずそればかりかそれどころか同時にひいてそれからそしてそうして次いでして次についてはひいてはそれ故だから従ってよって故にすなわちですからましてなおさらいわんや余計一層もっとますますいよいよよりも少しもう少しずっとなお一段いやが上に数段段違い層一層しのぐもそっと今少しぐんとぐっとうんとだいぶ余程遥かひとしおうたた尚尚なおなおなお以て更なるひときわいや増すしかもさてはさなきだに

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精選版 日本国語大辞典 「糅てて加えて」の意味・読み・例文・類語

かてて‐くわえて‥くはへて【糅加・搗加】

  1. 〘 連語 〙 ( 「かて」は、動詞「かてる(糅)」の連用形で、混ぜあわせるの意 ) あることの上にさらにことを加えて。さらにその上に。おまけに。ふつう望ましくない状態が重なる場合に用いることが多い。
    1. [初出の実例]「かててくはへておかちが煩ひ伯父の難儀、まだ此の上にどろめが何を為出さふやら」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)中)

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