伊和中辞典 2版の解説
mi1
[代名]⸨人称⸩[1人称単数の男性・女性形]⸨主語人称代名詞 io の補語. ふつう動詞の前に置かれ, ときに不定詞などで後に結びつく. →強勢形 me⸩〔英 me〕
1 ⸨直接補語に⸩私を
Tu mi rimproveri sempre.|君は私を叱ってばかりいる
Mi hanno lodato ieri.|昨日私はほめられた
vedendomi|私を見ながら.
2 ⸨間接補語に⸩私に;私にとって;私から
Mi è giunta una lettera.|私に1通の手紙が届いた
Il postino mi ha dato un pacco.|郵便配達夫は私に小包を渡した
Dimmi tutto.|私にすべてを話してください
Mi hanno rubato l'automobile.|誰かが私から自動車を盗んだ.
[語形]直接補語 lo, la, li, le, 代名小詞 ne の前では me となる. →me
3 ⸨再帰動詞, 代名動詞 -si の人称変化形として⸩
Mi vesto.|私は服を着る
Mi pento.|私は後悔する
Mi ero dimenticato.|私は忘れてしまっていた.
4 ⸨冗語⸩(相手の共感や関心を求めて)
Che mi dici mai?|君はいったい何が言いたいのか
Stammi bene.|お元気で.
[文法]人称代名詞の補語(mi, ti など)はふつう動詞の前に置かれるが, 次の場合では後に置かれ強勢形(me, te など)を用いる.
(1)補語を強調するとき. 例 Aspettavo proprio te. 「本当に君を待っていたのだ」
(2)感嘆詞, 間投詞の後に. 例 Povero me!「困ったよ」
(3)比較の語 come, quanto の後に. 例 Studier࿒ come te. 「君のように勉強するよ」
(4)essere, sembrare, parere の後に. 例 In quella foto lui sembra me. 「あの写真では彼が僕のように見える」
(5)間接補語を2つもつとき. 例 Tu scrivi a me e agli altri. 「君は私にもまた他の人にも手紙を書く」補語人称代名詞非強勢形が, 動詞などに直接結びつくのは次の場合である.
(1)動詞の不定法と共に. 例 Non sapevo dove rifugiarmi. 「私はどこに隠れていいかわからなかった」 Vedendomi, sorrise. 「私を見てほほえんだ」
(2)3人称以外の命令法現在の変化形と共に. 例 Datemi una mano. 「私に手をお貸しください」
(3)ecco と共に. 例 Eccomi. 「私はここにいます」
[←ラテン語 mē(対格), または mihi(与格)]
mi2
[名](男)〘音〙
1 (階名唱法, 全音階的長音階の第3音)ミ.
2 (固定ド唱法, ハ長調音階の第3音)ミ, 日本音名のホ音.
mi3
[名](男)または(女)[無変]ミュー(Μ, μ;ギリシア語アルファベットの第12字).