日中辞典 第3版の解説
も
1《係助詞》
1〔同類を追加する〕也 .
きょう~もまた雨です|今天也是雨天.
あなたが行くなら,私~も行きたいです|如果你去我也想去.
代表はアジアやヨーロッパからばかりでなく,アフリカから~も来ている|代表不仅
有来自亚洲、欧洲的,也有来自非洲的.2〔…も,…も〕既……也〔又〕…… ;又……又…… ;也……也…… .
雨~も降るし,風~もひどい|又下雨,又刮大风.
彼は英語~も話せるし,フランス語~も話せる|他既会说英语,又〔也〕会说法语.
李さん~も王さん~も郭さん~もみんな同じ大学の学生です|小李、小王和小郭都是一个大学的学生.
おいしく~もまずく~もない,まあ普通だ|既不好吃也不难吃,一般吧.
広く~もないし狭く~もなくて,ちょうどいい|既不宽敞
也不狭窄,正合适.このあたりは右~も左~もわからない|对这一带┏一点儿都不熟悉〔左右都分不清〕.
3〔不定称の指示語+「も」の形で〕也 ,都 .
何~も食べたくない|什么都不想吃.
まだどこに~も行っていない|还哪儿也没去呢.
彼はいつ~もパソコンに向かっている|他总是对着电脑.
このことはまだだれに~も話してない|这件事还谁也没告诉.
4〔ゼロを示す〕一……也…… .
まだ一人~も来ていません|还一个人也没来.
タクシーが1台~もいない|连一辆出租车也没有.
実が一つ~もならなかった|一个果实也没结.
一度~も行ったことがありません|一次也没去过.
お酒は一滴~も飲めません|一滴酒也不能喝.
5〔数量を強調する〕竟 ,也 .
歩いて30分~もかかるんだったらタクシーで行きましょう|走着要三十分钟的话,还是坐出租汽车去吧.
えっ,あと1週間~もかかるんですか|什么,还要一个星期?
雪が1メートル~も積もった|积雪
竟达一米深.100万円~もするんじゃちょっと買えないわね|要花一百万日元啊,那可买不起.
だれも来ないかと思ったら10人~も来た|原以为谁也不会来,没想到竟来了十个人.
ひとクラスに50人~もいるんですか|一个班竟有五十人吗?
6〔十分な数量であることを示す〕最多 ;最高 ;充其量 .
3日~もあればなんとかなる|如果有三天的话,大概没问题.
ここなら5000円~も出せば十分飲み食いできます|只要出五千日元,就在这儿既能吃又能喝了.
1年~もやれば少しは話せるようになるでしょう|如果学习一年的话,就可以说一点儿了吧.
500グラム~もあれば足りるわね|有五百克就够了吧.
7〔同じ語の間に置き,程度を強調する〕也 .
そんなことを言う彼~も彼だ|他居然说出这种话来.
子ども~も子どもだが,親~も親だ|孩子确实有问题,但父母也有问题.
飲み~も飲んだり,酒3升|一个劲儿地喝,竟然喝了三升日本酒.
撮り~も撮ったり,フィルム1000本|可真照了不少,一下子竟然照了一千卷.
8〔極端な例を挙げる〕连〔甚至,即使〕……也〔都〕 .
それくらいのことは子どもに~もわかる|那么点儿事连小孩子都懂.
それなら私で~もできます|那我也会.
疲れて風呂に入る元気~もない|累得连洗澡的劲儿都没有了.
眠くて一杯飲む気~も起こらない|困得连喝酒的情绪都没有了.
まだ簡単な会話~もできません|连简单的会话还不会.
9〔述語を修飾する語につけて,文意を強調する〕
早く~も1年たった|不觉
已过了一年.惜しく~も敗れた|可惜输
了.あまりに~もひどい|未免
太过分了;太不像话了.10〔範囲を取り上げる〕
20世紀~も初めのころのことだ|那是二十世纪初的事情.
ネコに~もいろいろな性格のネコがいる|猫也有各种各样的性格.
音楽に~もいろいろな聴き方がある|音乐也有各种各样的欣赏方法.
新入社員に~もいろいろなタイプがあっておもしろい|新职员中也有各种各样类型的人挺有意思.
2《接続助詞》〔逆接を示す〕虽然……但是 .
期限は今日に迫りたる~も,準備は未だ成らず|期限迫在今日,但准备仍未
做好.「も」の最も基本的な用法は,同類として取り上げることである.何と同類かを,文や文脈・状況などから判断しなければならない場合もある.この「も」は“也”“又”“还”と対応することが多い.ときには,日本語では「も」で表現する事柄に対し,この三つのいずれもが対応することがある.
今年も豊作だ|今年┏又〔也,还〕是个丰收年
.“又”には「今年も去年に引き続き」(反復・継続の強調)という気持ちがあり,“也”には「去年も今年も」(並列)の気持ちがある.“还”には「(干ばつはあったが,あるいは予想通り)去年と同様」(不変の強調)のような背景と気持ちが考えられる.ただし,“也”の場合には,「今年は(ほかによいこともあったが)豊作でもある」という意味に解釈される場合もある.
彼女は写真も写せるし,現像もできる|她会照像,还〔又,也〕会冲洗
.この場合は,“还”には技能を順次数え上げるような意味合いがあり,“又”には初めから多才であることを強調しようとする気持ちがある.