デジタル大辞泉 「も」の意味・読み・例文・類語
も[係助・接助・終助]
1 ある事柄を挙げ、同様の事柄が他にある意を表す。…もまた。「国語
「み吉野の山のあらしの寒けくにはたや
2 同類の事柄を並列・列挙する意を表す。「木
「
3 全面的であることを表す。
㋐不定称の指示語に付き、全面的否定、または全面的肯定を表す。「疑わしいことは何
「何―何―、小さきものは皆うつくし」〈枕・一五一〉
㋑動詞の連用形や動作性名詞に付き、打消しの語と呼応して、強い否定の意を表す。「思い
4 おおよその程度を表す。…ぐらい。…ほど。「一週間
5 驚き・感動の意を表す。「この本、三千円
「限りなく遠く―来にけるかなとわびあへるに」〈伊勢・九〉
6 ある事柄を示し、その中のある一部分に限定する意を表す。…といっても。…のうちの。「中世
[接助]形容詞・形容詞型活用語の連用形、動詞・動詞型活用語の連体形に付く。逆接の意を表す。…とも。…ても。…けれども。「見たく
「いつしかと涼しき程待ち
「身一つ、からうじて逃るる―、資財を取り
[終助]文末で、活用語の終止形、助詞、接尾語「く」に付く。感動・詠嘆を表す。…ことよ。…なあ。→かも →ぞも →はも →やも
「春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影にうぐひす鳴く―」〈万・四二九〇〉
[補説]主に上代の用法で、その後は「かな」に代わった。係助詞の終助詞的用法ともいう。