今神明(読み)いましんめい

精選版 日本国語大辞典 「今神明」の意味・読み・例文・類語

いましんめい【今神明】

狂言。今神明参詣人をあてこんで、ある夫婦茶屋を出すが、茶はまずく道具はきたなく、女が醜いので失敗してしまう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の今神明の言及

【神明社】より

…伊勢神宮の神領(神戸(かんべ),御厨)の設定された地に天照大神の分霊を迎えて神明社が創建される例は,鎌倉時代に見えはじめ,早いものとしては1186年(文治2)鎌倉甘縄(あまなわ)の神明社が源頼朝によって修理を加えられて,〈伊勢別宮〉とされていた事例がある(《吾妻鏡》)。伊勢信仰の発展とともに,この風は神戸,御厨以外の地でもしきりに発生し,ことに南北朝期以後,今(いま)神明とか飛(とび)神明とかよんで,伊勢内外宮の神が各地に迎えられてまつられることがあいついだ。京都近くの宇治神明社は1416年(応永23)ころから皇族や公卿,禅僧の日記に頻出するようになるが,狂言《今神明》にも〈宇治へ神明の飛ばせられた〉とある。…

【飛神明】より

…伊勢神宮の神霊が影向(ようごう)し神社としてまつられたもの。その神社は今神明と呼ばれることが多かった。初見は1407年(応永14)2月の若狭白椿上谷に影向があり,10年に今神明と称されたものである(《今富名領主代々次第》)。…

※「今神明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」