偽腔(読み)ギクウ

デジタル大辞泉 「偽腔」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐くう【偽×腔】

動脈解離大動脈解離で、本来の血流路である動脈内腔(真腔)とは別に、血管壁内に形成される血流路。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の偽腔の言及

【解離性大動脈瘤】より

…エントリーは,大動脈の走行の関係で,大動脈壁に最も大きな力の加わる所にできやすく,したがって,その大部分は上行大動脈と,下行大動脈の左鎖骨下動脈分岐部直下にみられる。解離した大動脈壁内腔は偽腔といわれるが,偽腔の広がりによってド・ベーキーDe Bakeyは大動脈瘤を3型に分けた。I型は大動脈全体にわたるもので解離性大動脈瘤全体の約75%,II型は上行大動脈のみに限局したもので約5%,III型は下行大動脈より末梢に広がるもので約20%を占めている。…

※「偽腔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」