本来(読み)ホンライ

デジタル大辞泉 「本来」の意味・読み・例文・類語

ほん‐らい【本来】

(副詞的にも用いる)
1 もともとそうであること。元来。「本来の目的を考える」「人間は本来感情の動物だ」
2 それが当たり前であること。道理であること。「本来向こうからあいさつに来るべきだ」
[用法]本来・元来――「学校は本来(元来)知識を学ぶための施設である」のように、両語とも相通じて用いられる。◇「本来」には、正式にはとか、現状はそうでないが本当はといった意があり、「本来あってはいけないことだ」「本来、当事者間で解決すべき問題だ」などと使われる。◇「元来」は、はじめからそうであることを示す意がある。「元来病弱な体質なので」「元来日本人はこうした方面のことに疎かったようである」◇両語は「~の」の形でも使うが、「本来の目的を見失う」「本来の所有者に返す」などは「元来」で置き換えられない。また、「本来なら(ば)」も「本来」だけの用法。「本来なら直接伺ってお願いすべきところですが」
[類語](1)元来・もともと・もとより・根っから・大体・どだい・自体・そもそも・本当・何等なんら・全然・全く・一向・さっぱり・まるきり・まるで・今まで・従来・年来・旧来・これまで・在来・従前・古来・かねがね・かねて・常常つねづね・間断かんだん・延延・連綿・長長ながなが・脈脈・綿綿・縷縷るる・前前まえまえ・ずっと・生まれつき・生来

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精選版 日本国語大辞典 「本来」の意味・読み・例文・類語

ほん‐らい【本来】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① はじめからその状態であること。もとからずっと。もともと。元来。また、物事の由来、道理から言ってそうあるはずのこと。副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「可レ惜明妃在二遠営一、本来尤物感二人情一」(出典:江吏部集(1010‐11頃)中・王昭君)
    2. 「本来男女の関係は全く自由なものであるといふ原始的事実に論拠して」(出典:性急な思想(1910)〈石川啄木〉一)
    3. [その他の文献]〔白居易‐白髪詩〕
  3. ② あたりまえ。通常。
    1. [初出の実例]「琵琶らしき響を琴柱(ことぢ)に聴いて、本来(ホンライ)ならぬ音色を興あり気に楽しむは」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉二)

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普及版 字通 「本来」の読み・字形・画数・意味

【本来】ほんらい

元来。もとから。宋・陸游〔梁山軍瑞豊亭に題す〕詩 本來無事、只だ擾(みだ)さんことを畏る 擾すは才にして、庸人に非ず

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