聖樹(読み)せいじゅ

精選版 日本国語大辞典 「聖樹」の意味・読み・例文・類語

せい‐じゅ【聖樹】

〘名〙 クリスマスツリーの俗称。《季・冬》
惜命(1950)〈石田波郷〉「狂院へ行きぬ聖樹贈りし少女子は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の聖樹の言及

【木】より

…こうして木は,死からたえまなく再生し,永遠に回帰する宇宙の時間をも象徴する。アッシリア人も聖なる力と宇宙の再生力の象徴としての聖樹の信仰をもち,前2000年ころから多くの芸術的表現をもつ。このほか,ゴール人はオーク,ゲルマン人はボダイジュ,イスラム教徒はオリーブ,インド人はバニヤンと呼ばれるイチジク,シベリアに住む原住民族はカラマツを,それぞれ聖なる木として崇拝した。…

【生命の樹】より

…樹木は古くから信仰の対象となり,いわゆる聖樹として崇拝されてきた。そのうち,古代の西アジアに発祥し,樹木によって生命の源泉,人類の誕生を象徴的に示す樹木崇拝の一表象をとくに〈生命の樹(木)〉と呼ぶことがある。…

【文様】より

…このモティーフは権力や季節の交代を示すという。このほかに,聖樹あるいは瑞草を中心として,紋章風に各種の鳥獣を左右から向い合せに配したモティーフがある。これは古代西アジアから日本の正倉院の纈(きようけち)屛風にまで東伝した瑞祥(ずいしよう)文である。…

※「聖樹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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