親の膳(読み)おやのぜん

精選版 日本国語大辞典 「親の膳」の意味・読み・例文・類語

おや【親】 の 膳(ぜん)

節供などに、嫁、入婿、分家その他の理由で家を出た者が、膳を調えて来て親に食べものを供すること。また、その膳。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の親の膳の言及

【歳暮】より

…しかし,本来正月は盆と同様祖先の御魂(みたま)祭の機会であり,歳暮はその祭りの供物としておもに他出した子どもや分家らが親や本家のもとへ持参するのが古い形態であったとみられる。今でも大晦日に〈親の膳〉〈本家礼〉などと称し,魚を添えた膳を親もとや本家へ持参する習俗が残っている地方もある。歳暮はまた御魂祭の供物であるのみならず,生きている親の長寿を願う贈物でもあった。…

※「親の膳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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