広義には事物の存在・生起の原因、またある思想・命題の真理であることを示す論理的根拠。狭義には後者の論理的根拠という意味で使われることが多い。この場合、理由は原因に対する結果ではなく、帰結に対応するものとなる。ライプニッツの「充足理由の原理」は、理由と帰結との論理的関係から、原因と結果の実在的関係までを覆う普遍的な根本原理として考えられている。「理由」にあたる英語リーズンreason、フランス語レゾンraisonなどは、同時に理性、判断力の意味をもち、同じくギリシア語のロゴスlogosも、理由、理性、(比例)関係にわたる意味をもっている。「合理主義」の根がここにみられるのである。
[坂部 恵]
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…まず,この意図は,わたしの欲求(寒いので暖かくなりたい)と欲求を満たす手段に関する信念(暖房機のスイッチを入れると暖かくなる)を前提にした〈実践三段論法〉の結論として成立したものという点で,欲求や信念と関連をもっている。この推論は演繹推論のような必然性を伴うものではないが,その前提は意図と行為に〈理由〉を与え,それらを〈合理化〉する働きを担っている。次に,この(スイッチを入れるという)意図は,それを実現する行為を〈充実条件〉としているという点で,行為と志向的な関係にある。…
…決定・命令では,裁判書を作成せずに,裁判内容を調書に記載させる方法が認められている(刑事訴訟規則53条但書)。(4)裁判理由の付記 判決には,必ずその判決をするに至った理由を付記しておかなければならない(民事訴訟法253条1項3号,刑事訴訟法44条1項)。これは,判決の正当性を明らかにして,訴訟関係人を納得させ,また,不服申立てがあったとき上訴審の審査に資するためである。…
※「理由」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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