精選版 日本国語大辞典 「節供」の意味・読み・例文・類語
せち‐く【節供】
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節句とも書く。年間の折り目となる年中行事をいう。古くは節日(せちにち)といった。節(せち)は竹の節(ふし)のように年間のところどころにあって、生活の句読点の役目を果たす。いまも、おせち料理などのことばが残っている。宮廷では節日に行う宴会を節会(せちえ)といい、元日節会(がんにちのせちえ)、白馬(あおうま)節会、踏歌(とうか)節会、端午(たんご)節会、重陽(ちょうよう)節会、豊明(とよのあかり)節会があって群臣が食事を頂いた。節供(せちく)は節日に供える供御(くご)(飲食物の敬語)の意で、節の日には特有の食べ物を伴うところから節日の意味にも使われ、近世の初めごろから節句とも書くようになった。節供は元来、年中行事の折々を示すことばであったから、各地に種々の節供の名称がある。1月7日の花かき節供、1月11日の田植節供・おから節供、1月14日の松立て節供、1月15日の粥(かゆ)節供・柴(しば)立て節供、1月20日の綱打ち節供、3月3日の船玉節供・野辺(のべ)節供・麦ほめ節供、4月8日の飴形(あめがた)節供、5月5日の田ほめ節供、6月1日の焼餅(やきもち)節供、7月27日の萱(かや)節供・酒(さけ)節供、8月1日の馬(うま)節供・姫瓜(ひめうり)の節供、9月9日のおかずら節供、12月1日の川渡り節供など数多くある。江戸幕府は徳川氏の出身地三河の習俗を取り入れて五節供を定めた。正月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午、7月7日の七夕(しちせき)、9月9日の重陽である。これらはいまも七草、桃・菖蒲(しょうぶ)の節供、七夕(たなばた)、菊の節供ともいうが、3月と5月の節供だけを節供とよぶ人も多くなった。
[井之口章次]
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「せちく」とも。節句とも。
1節日などにおける天皇に対する供御(くご)。節会(せちえ)などの公的行事における饗饌(きょうせん)とは別に天皇に献上された食事。民間で行われていたものが宇多天皇の890年(寛平2)宮廷行事として整えられた。正月15日の七種粥(ななくさがゆ),3月3日の桃花餅,5月5日の五色粽(ちまき),7月7日の索麺(そうめん),10月初亥餅など。
2季節ごとの祝いの日。とくに人日(じんじつ)(正月7日)・上巳(じょうし)(3月3日)・端午(たんご)・七夕(たなばた)・重陽(ちょうよう)(9月9日)を五節供と称した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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