《帯文桂川水》(読み)おびのあやかつらのかわみず

世界大百科事典(旧版)内の《帯文桂川水》の言及

【お半】より

…73年(安永2)刊の《宮薗鸚鵡石(おうむせき)》所収《桂川恋の柵》も宝暦期の作と推定される。江戸では81年(天明1)4月市村座上演,初世桜田治助作の富本節《道行瀬川の仇浪》,96年(寛政8)1月都座上演,同じく治助作の常磐津節《帯文桂川水(おびのあやかつらのかわみず)》,1819年(文政2)1月中村座上演,2世治助作の清元節で舞台を江戸へ移した《道行思案余(しあんのほか)》などが主要なものである。いずれの曲も(おき)の後道行となりふたりの述懐,心中決意から心中へと進む構成であるが,《帯文桂川水》《道行思案余》にはふたりの心中決意の後に挿話がある。…

【桂川連理柵】より

…歌舞伎に移された最初は,84年(天明4)5月大坂の嵐他人座(中の芝居)。その後も数々の書替狂言が作られ,とくに大切には富本《道行瀬川の仇浪》(1781)をはじめ常磐津《帯文桂川水(おびのあやかつらのかわみず)》,清元《道行思案余(しあんのほか)》など道行浄瑠璃の名作が多く,舞踊劇として後世に残った。【佐藤 彰】。…

※「《帯文桂川水》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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