《銀河鉄道999》(読み)ぎんがてつどうすりーないん

世界大百科事典(旧版)内の《銀河鉄道999》の言及

【アニメーション映画】より

…この名作児童文学のアニメ化と並んで,同じ74年にSF宇宙戦争もの《宇宙戦艦ヤマト》が半年連続シリーズとして作られ,その後の連続テレビアニメの二大路線を築いた。《ヤマト》の総集編が77年に劇場公開されて大ヒット,これが劇場用長編アニメ競作の口火となり,松本零士原作,りんたろう演出の《銀河鉄道999》(1979)のような劇場の大画面を生かした映像美をたんのうさせる作品や,宮崎駿演出,大塚康生作画監督の《ルパン三世・カリオストロの城》(1979)のような緩急自在の作劇,痛快なアニメート,奇想天外なギャグなど,おとなも満足させる内容と技術をそなえた冒険アニメの快作も生まれた。製作本数だけは世界一という日本の商業アニメの濫作状況の中で,実験的な自主アニメも活発に製作され,久里洋二の一連のナンセンス・ギャグ・アニメ(《人間動物園》1962,《殺人狂時代》1967など)がまず海外で注目され,次いで古川タク(《Head Spoon》1970,《驚き盤》1975など),J.トルンカに師事した〈人形アニメ〉の川本喜八郎(《鬼》1972,《火宅》1979,など),岡本忠成(《ふしぎなくすり》1965,《虹に向って》1977,など)らが,各地の国際映画祭で受賞して世界的な名声を得た。…

※「《銀河鉄道999》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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