アシリコタン(読み)あしりこたん

日本歴史地名大系 「アシリコタン」の解説

アシリコタン
あしりこたん

アイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入りさかき町に包含された。仮名表記は「アシリコタン」のほか「アジリコタン」(観国録)がある。「戊午日誌」(能都之也布誌)の「シリシユツ浜中」の項に「近頃此処に、キイタツフまたアキロフ等の番屋を引来りて漁場を開き、春小鯡にコマイ漁を始めとして秋味等まで出稼す。よつて其処を号てアシリコタンと云。アシリは新き、コタンは村処の儀也」とみえ、番屋一棟・茅家六棟・板蔵八棟・茅蔵一三棟があること、漁夫は「ユウフツ、サルの両場所土人を此処え呼出し、百人ヅヽ交替して召使ふ」こと、支配人新兵衛は「頗る才智有て土人をよく扶持」することなどが記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android