コタン

共同通信ニュース用語解説 「コタン」の解説

コタン

北海道に散在していた数戸~数十戸でつくるアイヌ民族集落。江戸時代は幕藩体制支配を受けず、各コタンが排他的な漁猟区を持ってサケシカ捕獲。独自の慣習法に基づき、裁判も行っていた。亡くなった人の遺骨墓地に埋葬し、コタンに住む全員でイチャルパ(先祖供養)をして管理していた。明治期の北海道開拓でコタンの土地は国有化され、周辺での漁猟も禁じられたためアイヌの生活は貧窮した。近年はコタンを先住権主体と捉え、子孫が権利回復を目指す動きがある。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報