アマニチン

栄養・生化学辞典 「アマニチン」の解説

アマニチン

 タマゴテングタケなど,ある種のキノコが生産する二つの環をもつオクタペプチド(アマトキシン,アマニタトキシンともいう)で有毒.α-,β-,γ-アマニチンがあるが,α-アマニチンが毒性が最も強い.コレラ様中毒を起こす.RNAポリメラーゼ,特にRNAポリメラーゼIIを特異的に阻害する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアマニチンの言及

【タマゴテングタケ(卵天狗茸)】より

…北半球の温帯以北に広く分布し,日本では全国的にきわめてふつうにみられる。毒成分は環状ペプチドのアマニチンamanitin,ファロイジンphalloidinである。中でもα‐アマニチンとβ‐アマニチンはとくに毒性が強く,致死量LD50は体重1kgあたり0.1mgである。…

※「アマニチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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