イルビール(その他表記)Irbīl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イルビール」の意味・わかりやすい解説

イルビール
Irbīl

イラク北部の都市で同名県の県都。モースルの東 77km,肥沃な三日月地帯とクルディスターン山地との接触線上に位置する。有史以来メソポタミア地方とイランとを結ぶ交通路上の要地として栄えた。前3千年紀にはウルビルムの名でシュメール人の記録に表われ,古代を通じてアルベラの名で知られ,前 331年にアレクサンドロス大王が,ペルシアのダレイオス3世を大敗させたのは市の西 50kmの地点であった。市街は古代からの住居跡の上にあり,階層的な住居跡の典型としても有名。周辺は穀物の生産が多く,山地からの畜産物とともに集散される。キルクーク経由でバグダードと鉄道で結ばれ,トルコ,シリア,イランとは道路で結ばれる。人口 33万 3903 (1985推計) 。

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