コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

山地 さんちmountain

翻訳|mountain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

山地
さんち
mountain

比較的起伏に富んだまわりより高い地域。地盤の隆起運動や火活動と河川,氷河などの浸食作用の競合の結果形成された地形。成因別にみると褶曲による褶曲山地,断層に囲まれた地塊山地,浸食に抗して残った浸食山地,火山活動による火山性山地などがあり,発達段階から幼年期,壮年期,老年期の各山地がある。壮年期には下刻が盛んで急峻な山地が形成され,起伏が最も大きくなるが,老年期になるに従い下刻が衰え,山頂部の風化が著しくなるために山は丸みを帯びる。日本のように造山帯で多雨の地形では隆起と浸食が並行して激しく行われ,急峻な山地が形成される。高山地では氷河が発達し,カール,U字谷などが形成されることが多い。 (→幼年期地形 , 壮年期地形 , 老年期地形 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

さん‐ち【山地】

山の多い地。周囲一帯が山である地域。
山が集まり連なり、大きな起伏をなしている地域。丘陵台地に比べて規模が大きい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

山地【さんち】

丘陵よりも標高が高い,複雑な起伏の大きい地形。おもに褶曲(しゅうきょく)・断層運動など内的営力によって形成された高地が,浸食作用を受けて起伏を増大したもの。山地のなかで山稜配列が規則的に脈状になったものを山脈という。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

さんち【山地】

地殻の突出部で、比高が大きく、広い範囲にわたって起伏に富む地表の部分。勾配の急な斜面の集合からなり、一般に地質構造が複雑。
山の多い土地。山の中の土地。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

山地
さんち

周囲の低平な地形面よりも高い標高にあり、起伏に富む地表部をいう。わが国では、平野から山地に移り変わる地表部を丘陵として区分する場合が多い。諸外国では、丘陵は普通、山地に分類されている。山地の条件として、地質構造が複雑であることをあげる説もある。
 山地分類の指標は、標高、形成営力(成因)、形成時代、侵食輪廻(りんね)、起伏量などであるが、その基準は研究者や時代によって異なる。標高1000メートル、1000~3000メートル、3000メートル以上にある地形を、それぞれ低山性山地(丘陵地)、中山性山地、高山性山地として分類することもあるが、これらの標高区分も研究者によって異なる。火山作用で生じた火山、地殻運動によって生じた曲隆山地・ドーム状山地・褶曲(しゅうきょく)山地・断層山地、さらには外的営力(作用)で生じたものとして氷食山地・侵食山地などがある。古生代の造山運動で生じた山地をパレイデンPalidenまたは古生山地とよび、この山地が侵食され、新期の隆起運動で形成されたものをネオパレイデンNeopalidenとよぶことがある。また古生代から中生代中期に生じたものを古期山地、中生代末以降に形成されたものを新期山地とよぶこともある。[有井琢磨]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の山地の言及

【海底地形】より

… コンチネンタルライズcontinental rise大洋の深さから大陸斜面のふもとに向かって上っていく緩やかな斜面。 山地mountain海嶺と海山の大きい複雑な集り。 舟状海盆トラフを参照。…

【山脈】より

…山はふつう群がり集まって広い地域を占め,いわゆる〈山地mountains〉を形成しているが,その中でおもな山稜が長く脈状に連なっている場合を山脈という。山脈が並行していくつも重なっている部分を山系mountain system,cordilleraという。…

【山】より

…地表の個々の突起部をいい,山地は地表のうち複雑な起伏が広がっている山の集合する部分をいう。標高の最高はヒマラヤのエベレスト(8848m)である。…

※「山地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

山地の関連キーワード筑紫山地(ちくしさんち)九州中央山地国定公園ミッテルゲビルゲダルマチア式海岸モルバン山地三波川変成岩ビソケタトリ滋賀・志賀ホガル山地阿武隈高地太平山地野坂山地断層山地四国山地都留盆地関東山地天塩山地出羽山地九州山地越後山脈

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

山地の関連情報