アルベラ(その他表記)Arbela

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルベラ」の意味・わかりやすい解説

アルベラ
Arbela

イラク北部,チグリス川上流のアッシリアの古代都市。現エルビル Erbil。アルビル Arbīlともいう。モースルの東 77kmに位置する。起源は古く,紀元前2000年代のシュルギ王の時代から記述がある。前331年アレクサンドロス3世が近くのガウガメラとの中間の平原アケメネス朝ダレイオス3世の率いるペルシア軍に決定的な勝利を収め,この地を占領したことで知られる(→ガウガメラの戦い)。イスラム帝国,オスマン帝国の統治下も重要な都市として栄え,今日では農業の交易中心地。周辺ではゴマトウモロコシキビ,果物を産する。住民はキリスト教徒とイスラム教スンニー派のクルド人とが混在する。地上約 30mの高さにあるテル頂上に要塞化されたエルビル城砦が,2014年世界遺産の文化遺産に登録された。人口 110万(2003推計)。(→クルディスターン地方

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む