ウィルビウス(その他表記)Virbius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィルビウス」の意味・わかりやすい解説

ウィルビウス
Virbius

古代イタリアの神。ラテン都市アリキア近郊のネミの森の中でディアナ女神とともに祀られた。この森に馬を入れることが禁止されていたところから,ヒッポリュトスと同一視される。ヒッポリュトスは,ギリシア神話の英雄で,医神アスクレピオスによって復活させられ,アルテミスと同一視されるディアナによって,神としてこの森に住むことを許されたとみなされるようになった。

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世界大百科事典(旧版)内のウィルビウスの言及

【ヒッポリュトス】より

…この物語はエウリピデスの悲劇《ヒッポリュトス》(前428年に上演され,作者は優勝をかちえた)でもっともよく知られるほか,哲人セネカの悲劇《ファエドラ》,近代ではフランスの劇作家ラシーヌの《フェードル》にも扱われた。 また別の伝承では,ヒッポリュトスはアルテミスの願いにより医神アスクレピオスの手で蘇生させられたといわれ,これをうけたオウィディウスその他のローマ詩人は,彼はその後ディアナ(アルテミスにあたるローマ神話の女神)によってラティウム地方のアリキアの聖林に運ばれ,ウィルビウスVirbius(2度生きる者)の名のもとに女神に仕えたと語っている。ヒッポリュトス伝説発祥の地はおそらくトロイゼンであったと考えられているが,同地には彼の神殿があり,毎年,終身職の神官が犠牲を捧げた。…

※「ウィルビウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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