エギルのサガ(その他表記)Egils saga

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エギルのサガ」の意味・わかりやすい解説

エギルのサガ
Egils saga

アイスランド文学の氏族サガ中の傑作スノッリ・ストゥルルソンの作 (1220頃) といわれる。エギル・スカラグリームスソンの伝記を扱ったもの。

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世界大百科事典(旧版)内のエギルのサガの言及

【エギル・スカラグリームスソン】より

…豪農の家に生まれ,早くから詩才をうたわれ,15歳から海外に出てバイキングとして勇名をはせる。その一生は《エギルのサガ》に詳しい。三つの長編詩と40余りの短詩が残されているが,王との確執を背景とした《首の身代金》,子を次々に失った父の悲哀を歌った《ソナトレク》,親友の死をいたんだ長詩により北欧中世最高の詩人とされている。…

【サガ】より

… 〈アイスランド人のサガ〉は,植民時代から11世紀はじめにかけてのアイスランド人を主人公とし,質量ともにサガ文学中の圧巻ともいえるものを含む。《エギルのサガ》は,アイスランド中世切っての英雄で同時に第一の詩人とされているエギルの,祖父から4代にわたる一族の波乱にとんだ生活の記録であり,エギルの代表的な自作詩がちりばめられている。《グレティルのサガ》は無口で荒っぽくけんか早い性格の剛勇グレティルが不運につきまとわれ,追放生活を送るうち,ついに追手に襲われ凄惨(せいさん)な死をとげる話。…

※「エギルのサガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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