化学辞典 第2版 「オパールガラス法」の解説
オパールガラス法
オパールガラスホウ
opal glass method
オパールガラスまたは乳白の光散乱板を用いて,濁った光散乱試料の鮮明な吸収スペクトルを得る方法.透明試料用の紫外可視分光光度計は,一般に試料と検出器が離れているために,試料粒子によって散乱された光(散乱透過光)はその一部しか測光されないのに対し,粒子間を通り抜けた平行透過光は,すべて測光される.このために生じる吸収体の不鮮明化は,試料透過光のすべてを透過直後において,オパールガラス,その他で完全に散乱させることにより取り除くことができる.紫外部では,オパールガラスのかわりに沪紙または蛍光物質を利用できる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報