オレロン海法(読み)オレロンかいほう(英語表記)Rôles ou Jugements d'Oléron

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オレロン海法」の意味・わかりやすい解説

オレロン海法
オレロンかいほう
Rôles ou Jugements d'Oléron

12世紀頃フランスの西海岸オレロン島を中心に行われた海事裁判所の判決を収録したもので,判例法として成立した。当時の判決は羊皮紙上に書かれ,巻いて保存されたので,「オレロン巻物」 Rôles d'Oléron,あるいは「オレロン判決」 Jugements d'Oléronと称されている。オレロン海法はフランスのみならず全ヨーロッパに広く行われ,ドイツではビスビー海法に継受され,イギリス海法の起源にもなった。

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