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中心 ちゅうしんcenter

翻訳|center

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中心
ちゅうしん
center

(1) 幾何学に関して 円,球,楕円双曲線などの中心,反転の中心などがある。 (2) 群に関して 群 G において,すべての元 xG に対し,xccx であるような元 c の全体 CG の中心という。すなわち,G のあらゆる元と交換可能な元全体から成る集合をいう。中心 C は,G の正規部分群となる。 (3) 環に関して 環 R の部分集合 S において,すべての元 xS に対し,xccx を満たすような元 cR の全体 C(S) を,環 R の中心という。中心 C(S) は R部分環になる。

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知恵蔵の解説

中心

南北関係が支配、搾取、不平等など、非対称的な結び付きによって特徴付けられていることに着目した概念。国連貿易開発会議(UNCTAD)の事務局長だったR.プレビッシュが、1960年にラテン・アメリカの低開発を説明するモデルとして提起。鉱物、資源、農作物、加工度の低い製品などを輸出する周辺は、中心が利潤を吸い上げるため、悪化する一次産品の交易条件の下で、経済的不安定と低開発に追い込まれる、と主張した。北側で支配的な「遅れた南」という見方に対し、南は北からの浸透を受けて自立的な発展を妨げられた結果「低開発化された」のだという歴史観を背景に、南の研究者や民衆に対する説得力を持った。現在、政治学・社会学でも非対称性を表現する概念として広く使われる。また、中心と周辺の中間項として準周辺(semi-periphery)という概念を用いる考え方もある。70年代以降の新興工業経済地域(NIES)や今日のBRICsがこれに当たる。またノルウェーの平和研究者J.ガルトゥングは、周辺には、中心と利害が一致し、中心の利益を周辺において貫いていく周辺の中の中心が存在し、周辺の中の周辺を抑圧しているとして、構造の複合性を指摘した。

(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

ちゅう‐しん【中心】

まんなか。中央。「町の中心に公民館がある」「地域の中心
物事の集中する場所。また、最も重要な位置にある物や人。また、その位置。「中心となって組織をとりしきる」「政治経済の中心をなす」
心のなか。心中。胸中。
「我―に満足を与えんも定かならず」〈鴎外舞姫
重心のこと。「うまく中心をとって歩く」

円周上・球面上のすべての点から等距離にある点。
㋑図形が点対称であるときの、その点。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうしん【中心】

まんなか。中央。 「町の-」 「市の-部」 「先生を-に記念写真を撮る」
物事が集中する所。また、物事の主要なところ・もの・人。 「政治・文化の-」 「話題の-」 「文人を-とする会」
〘数〙
円周上・球面上のすべての点から等しい距離にある点。
点対称図形の中心点。
こころの内。心中しんちゆう。 「 -これを苦に病まぬ訳には行かなかつた/蒲団 花袋
重心のこと。 「 -をとる」 「 -を失ってたおれる」

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世界大百科事典内の中心の言及

【群】より

n≧2のとき,二つの場合(n=2で,Kの元数2または3)を除いて,G/Nは単純群である。
[中心]
 群Gにおいて,Z={xG|どんなyGに対してもxyyx}は正規部分群である。これをGの中心という。…

※「中心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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