カッパ・ロケット(その他表記)Kappa rocket

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カッパ・ロケット」の意味・わかりやすい解説

カッパ・ロケット
Kappa rocket

東京大学生産技術研究所で開発された日本観測用ロケットで,ペンシルベビーに続いて開発された。 1958年 12月に2段式のカッパ6型が初めて高度 60kmに達し,観測に成功。続いて 60年9月にカッパ8型が高度 200kmに,61年 12月には3段式のカッパ 9L型が 350km,63年5月にカッパ 9M型が 350km,65年8月にはカッパ 10S型が 740kmに達した。

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世界大百科事典(旧版)内のカッパ・ロケットの言及

【宇宙開発】より

…このロケットは直径1.8cm,長さ23cmの固体ロケットで,都下国分寺で水平発射実験を繰り返して,ロケットの基本的な特性を明らかにしていった。その後これはベビーロケット,カッパロケットへと発展する。57年に始まった国際地球観測年の事業としてカッパロケットによる高層大気観測が承認され,これを機会にカッパロケットが日本の観測ロケットとして用いられることとなった。…

※「カッパ・ロケット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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