1年12か月の最後の月。節は中冬で、冬も大分厳しくなって寒さも加わり、日脚も短くなって暮れやすく、22、23日ごろには昼がもっとも短く夜がいちばん長い日、冬至がやってくる。陰暦12月は師走(しわす)ともいい、晩冬の節で、冬も最盛期を迎えるとともに、慌ただしく人々が往来する年の暮れがやってくる。1年の終わりの月であるため、極月(ごくげつ)の称があり、師走の称は陽暦の12月の異称としても習慣的に用いられるが、これは、このことばが年末の激しい人事往来を連想させる語感をもっていることによるようである。この月の晦日(みそか)は1年最後の日たる大晦日で、この日の夜はとくに除夜とよんで、寺院では百八つの鐘をつき、家々では年越しそばといってそばを食う習慣などがある。
[宇田敏彦]
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...