キョウ・さらしくび

普及版 字通 「キョウ・さらしくび」の読み・字形・画数・意味


9画

[字音] キョウ(ケウ)
[字訓] さらしくび

[説文解字]

[字形] 象形
首を倒(さかさま)に懸けている形。梟首の象。〔説文〕九上に「到首なり。賈侍中(逵(き))のに、此れ斷首到縣の県の字なり」という。縣の略字として用いる県と、声義異なる。〔漢書、高帝紀〕「故の塞王欣の頭を~梟(けう)す」の〔注〕に「梟は首を木上に縣(か)くるなり」とあり、縣はその首を縄(系)で懸け垂れている形。〔玉〕に「野王謂ふ、首を木上竿頭に縣けて、以て大(罪)を肆(さら)す。秦の刑なり」とみえる。

[訓義]
1. さらす、さらし首。
2. 通じて梟に作る。

[部首]
〔説文〕〔玉〕に縣の一字を属し、〔玉〕に「今、俗に懸に作る」という。懸は後起の字である。

[語系]
・梟kyは同声。鳥を木に(か)けるのは、鳥追いのためであろう。烏や於の初形も、死烏やその羽をかけ渡した形で、鳥追いの俗を示す字形である。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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