普及版 字通 「ギャク・さからう」の読み・字形・画数・意味
6画
[字訓] さからう
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
人の正面形である大の倒形。向こうより人の来る形。(道)を加えて(逆)となり、は「むかう」とよむ。〔説文〕三上に「順ならざるなり」とし、字は干に従い、「干(おか)す」意を字形に含むとするが、大の倒形。秦の〔繹山石〕には、夫の倒形にしるしている。
[訓義]
1. さかさま、さからう。の初文。
2. 戟(げき)と通じ、枝のあるほこ。
[声系]
〔説文〕に声として・咢・(朔)・斥など七字を収め、咢(がく)声・斥(げき)声もその声系の字とする。また幸字条十下に字をと夭とに従い、夭にして死するを不幸、夭のを幸とするが、幸の字は手械(てかせ)の形。幸を手に施すを執という。夭に従う字ではない。
[語系]
・ngyak、忤・牾・ngaは声義近く、みな払逆違背の意がある。また(迎)ngyang、(遇)ngio、ngakは、みな迎える意があって同系の語。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報