クロックス(読み)くろっくす(英語表記)crocs

知恵蔵 「クロックス」の解説

クロックス

アウトドアスポーツ、ウオータースポーツなどで人気のサンダル。その名は地上でも水中でもタフなワニの「クロコダイル」から名付けられた。「クロスライト」と呼ばれる特殊樹脂が使われ、履き心地はとても軽く柔らかい。可動するストラップが付いているため、スリッパ感覚で履いたり、かかとを固定して履くこともでき、サンダルの内側には余裕がありながらもフィット感がある。色やサイズも豊富なため、より自分に合った一足が探せる。また、サンダルの穴を飾るジビッツ(アクセサリー)を付けることで、オリジナリティーを出せ、ファッション性も高い。現在では、アウトドアシーンにかかわらず、街履きや室内履きにも使われ、社会現象になるほどその知名度が上がり、類似商品も多数販売されている。

(松倉一夫 アウトドアライター / 2008年)


クロックス

アメリカで大ヒットした個性的な形をしたカラフルなサンダルで、2005年に日本に上陸してから売り上げを伸ばし、07年には200万足を売ったといわれている。価格はノーマルモデルが3980円とリーズナブルであり、何より、カラーバリエーションの多さと「ジビッツ」というアクセサリーで自分好みにカスタマイズできることが人気の秘密である。つまり、「みんなと同じ」連帯感と「みんなと違う」個性を同時に実現できるアイテムである。販売戦略として日本上陸当初は口コミを重視し、値下げ競争になる靴の量販店には置かず、セレクトショップなどで販売する戦略をとったのも、「安いわりにおしゃれ」イメージを醸成するのに役立った。

(稲増龍夫 法政大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「クロックス」の解説

クロックス

イギリスロック・バンド、コールドプレイの曲。セカンド・アルバム「静寂の世界」(2002年)からのシングルで、全英第9位を獲得。2004年のグラミー賞最優秀レコード賞を受賞した。「ローリング・ストーン」誌が選ぶ最も偉大な500曲第490位。原題《Clocks》。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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