岩石学辞典 「グラノライト」の解説 グラノライト この名称は様々な意味に用いられ,白粒岩(granulite)のような変成岩にも使用される.斑状構造を示さず花崗岩的構造を持つ顕晶質の花崗岩質火成岩の一般的名称[Pirsson : 1899, Turner : 1900, Holmes : 1920, 渡辺編 : 1935].主に長石からなる完晶質粒状の岩石のすべてを一括した名称.ハイパーシン帯で高度の広域変成作用を受け,特徴的な鉱物組合せを持つ岩石類の総称.これらの岩石は寄木状(granoblastic)組織を持ち,個々の岩石は鉱物が限られている特徴がある.例えば紫蘇輝石パーサイト・グラノライトなどがある[Turner : 1900, Winkler & Sen : 1973, Tomkeieff : 1983].granolithは花崗岩と閃緑岩の野外岩石名[Tröger : 1935, Tomkeieff : 1983]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報