…完全に無色透明のガラスとするために,不純物として酸化鉄のきわめて少ない原料を使用し,酸化鉄によるわずかな着色は,カリガラスとして微量の酸化ニッケルを加えて消色する。クリスタルガラスは一部連続溶融されているが,一般にはるつぼを用い,1本あたり200~500kg程度が溶融され,宙吹きなどの手作業,あるいは機械により成形が行われ,切子やグラビールなどの研削加工が行われることが多い。切子はカットとも呼ばれ,ガラス表面を研磨加工し幾何学的な模様を付ける作業である。…
※「グラビール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」