グラマンF-14トムキャット(読み)グラマンエフじゅうよんトムキャット(その他表記)Grumman F-14 Tomcat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グラマンF-14トムキャット
グラマンエフじゅうよんトムキャット
Grumman F-14 Tomcat

アメリカ海軍とグラマン (→ノースロップ・グラマン ) が開発した艦上制空ジェット戦闘機。 1972年配備開始,1992年生産終了。最大の特徴は可変翼で,主翼後退角アスペクト比を飛行状態,マッハ数,加速度に応じてコンピュータで自動的に変化させるので,常に高い空力効率で機動できる。これで急な引き起こしや旋回半径の小さい機敏な運動が可能となり,着艦に際しては主翼を広げて短距離離着陸 STOL能力を発揮する。また強力な攻撃力も大きな特徴で,多目標の処理が可能なレーダ火器管制システムにより約 300km前方の敵機 24機を同時にとらえ,うち6機をフェニックス・ミサイルで攻撃する。エンジンはP&W TF-30P-414Aターボファン2 (合計推力 19t) 。乗員2。全長 18.8m,全備重量 32.8t,最大速度マッハ 2.34,航続距離約 3100km。武装M-61 (20mm機関砲) 1,スパロー・ミサイル,サイドワインダー・ミサイル,フェニックス・ミサイルなど。アメリカ映画『トップガン』 TOP GUN (1986) の主役でもある。

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