グリーン電力(読み)グリーンデンリョク(その他表記)green power,green electricity

知恵蔵 「グリーン電力」の解説

グリーン電力

自然エネルギーの利用拡大を求める消費者が、少し高めの電気料金(グリーン電気料金)を支払うなどして、自ら自然エネルギーを選択したり、建設に参加できるプログラム。1990年代に入って、地球温暖化問題への懸念背景に、自然エネルギー設備を建設するための基金を電気料金で集めるグリーンファンドが欧米で始まり、その後、電力小売り自由化進展と共に、自然エネルギーからの電気を選択できるグリーンパワープログラムが登場し、拡大してきた。日本でも99年にNPOや電力会社が開始して以来、近年では自治体のグリーン購入へと動きが広がっている。今後、新エネルギー利用特措法を始め、政府の促進策との調和普及の鍵を握る。

(飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android