日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケンペ」の意味・わかりやすい解説
ケンペ
けんぺ
Rudolf Kempe
(1910―1976)
ドイツの指揮者。ライプツィヒのゲバントハウス管弦楽団のオーボエ奏者を務めたのち、1935年指揮に転じ、49~52年ドレスデン国立歌劇場音楽監督、52~54年バイエルン国立歌劇場音楽監督、その後コンサート・オーケストラに転じ、61~75年ロンドンのロイヤル・フィルハーモニー、75年以後BBC交響楽団の首席指揮者としてロンドンで活躍する一方、67年から死去するまでミュンヘン・フィルハーモニーの音楽監督を務めた。華やかさはなかったが、ドイツ音楽のよき伝統の継承者として評価が高く、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団やバイロイト音楽祭などへの客演も多かった。
[岩井宏之]